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日本や世界にカエルの種類はどれだけいる?色別のカエルの種類、鳴かないカエルの種類やカエルの見分け方、カエルの餌の種類まで、明日話せる「種類」のトリビア

両生類として知られるカエル。
身近に生息する生き物であることから親しみを感じている人も多いのではないでしょうか。
でも、カエルの種類についてどれくらいの種類があるか知っていますか?

この記事は、以下の人におすすめです。

  • 日本や世界のカエルの種類を知りたい
  • 特徴があるカエルの種類を知りたい
  • ペットとして飼いたい
  • カエルの種類を見分けたい

もしかしたら、カエルが苦手な人もいるかもしれません。
筆者も苦手でしたが、調べていくうちにカエルの可愛さを知り、すっかり魅了されてしまいました!

この記事では「カエルの種類」にスポットを当てて、明日話せるトリビアを交えながらお話しします。

目次

カエルの種類 日本に生息する種類数は?世界に生息する種類数は?

日本に生息するカエルの種類

日本には、約48種類のカエルが生息しています。
48種類を科ごとに分けると、7つに分類されます。

  • ヒキガエル科
  • アマガエル科
  • アカガエル科
  • アオガエル科
  • ヌマガエル科
  • ヒメアマガエル科
  • ピパ科


ちなみに、「カエル」と聞いて一般的に思い浮かぶのはアマガエル科の「二ホンアマガエル」です。

つづいて、科ごとに一例を挙げています。

ニホンヒキガエル(ヒキガエル科)

ニホンヒキガエルは、日本にしか生息しない、水田などでも見かける身近なカエルです。
愛称は「ガマガエル」、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
全長は8~18㎝程度と言われています。

ニホンアマガエル(アマガエル科)

ニホンアマガエルは、国内の水田などで見かける日本で最もポピュラーなカエルです。
カエルと聞くと「緑色」を思い浮かべる人が多いと思いますが、実はニホンアマガエルは環境に応じて体の色を変えられるのです。
全長は2~4㎝程度で、飼育しやすいカエルと言われています。

トノサマガエル(アカガエル科)

トノサマガエルは、緑色の体に白系のラインと黒系の斑紋が入っているのが特徴です。
諸説ありますが、背を伸ばして堂々としている姿や外敵に襲われた際にお腹に空気を溜めて体を膨らませる姿が偉そうで殿様のように見えることから「トノサマガエル」と名前がついたそうです。
全長は5~9㎝で飼育しやすいカエルと言われています。

シュレーゲルアオガエル(アオガエル科)

名前から「外来種では?」と思われるかもしれませんが、実は日本の固有種です。
オランダ人の生物学者が自身の名前から名付けました。
一見するとニホンアマガエルに似ていますが、シュレーゲルアオガエルは目の後ろまで緑色であることが特徴です。
全長は3~5.5㎝程度です。

ヌマガエル(ヌマガエル科)

ヌマガエルは、西日本に分布するカエルです。
体の色は褐色で、お腹の色が白色、手足が短く少し肥満型な体型が特徴。
元々は西日本に生息するカエルですが、近年は国内移入により関東地方でも見かけられているため問題視されています。
全長は3~5㎝程度です。

ヒメアマガエル(ヒメアマガエル科)

ヒメアマガエルは、沖縄県に生息する日本最小のカエルです。
全長は2~3㎝未満で、オスよりもメスの方が大きいと言われています。
将棋の駒のような体型を持っているのが特徴です。

アフリカツメガエル(ピパ科)

アフリカツメガエルはアフリカ原産の外来種ですが、日本では和歌山県や静岡県などで定着が確認されています。
見た目はひらべったく、後肢が太く水かきが発達しているのが特徴で、他に似ているカエルはいないと言われています。
全長は5~10㎝程度です。

世界に生息するカエルの種類

世界には約7,000種類のカエルが確認されており、南極大陸を除いたすべての大陸に分布しています。
ここで例を挙げるとキリがありませんので、次の項目で特徴がある世界のカエルを紹介します。

いろんな特徴を持ったカエルの種類

かわいいカエルの種類

アメフクラガエル(フクラガエル科)

アメフクラガエルは、丸い体と短い足が特徴的なカエルです。
アフリカ南部に生息しています。
見た目と同様に生態も個性的で、普段は土の中に潜って暮らしています。
愛らしい見た目、飼育のしやすさからペット人気の需要が高いカエルです。

美しいカエルの種類

ヤドクガエル(ヤドクガエル科)

ヤドクガエルは色鮮やかな個体の多さが特徴です。
南アメリカ大陸の北部に生息しています。
黒い体に黄色の模様(キオビヤドクガエル)、全体がコバルトブルー(コバルトヤドクガエル)や赤色(イチゴヤドクガエル)、頭だけオレンジ色のカエル(ズアカヤドクガエル)など様々な個体がいます。
筆者は中でも、アイゾメヤドクガエルはブルーの体に所々イエローが入っていてとてもオシャレだと感じました!

危険なカエルの種類

モウドクフキヤガエル(ヤドクガエル科)

世界で最も毒性が強い動物のうちの1つだと言われています。
モウドクフキヤガエルの毒1㎎で人間を20人殺すほどの威力があるそうです。
とても恐ろしいカエルですよね。
モウドクフキヤガエルは、体全体がイエローやオレンジなど派手な色が特徴です。
派手な色は、敵を遠ざけるための警告色だとか。
大変危険なカエルですが、ヤドクガエルの毒が医療に役立つかもしれないと言われていて、研究されています。

色ごとのカエルの種類

様々な種類のカエルを紹介したところで、次は色別に挙げていきます。
同じカエルでも環境に応じて体を変色させるカエルがいるため、ここではあくまで代表的なカエルを挙げています。

白色のカエル

筆者が調査した結果、体の色が白色の代表的なカエルはいませんでした。
ただし、白色のカエルは稀にですが存在します。
カエルが白色になる原因は主に2つあります。1つは「アルビノ」と呼ばれる個体で生まれつきメラニン色素が少ないため体が白色になること。アルビノ個体の場合、目が赤色であることが特徴です。
2つ目は、アルビノ個体でない理由で体が白色になること。環境に応じて変色したり、突然変異で白くなることもあるそうです。
いずれにしても白色のカエルはとても珍しいため、「幸運のカエル」の異名をもちます。見られたらラッキーですね!

黒色のカエル

ジュウジメドクアマガエル、リケンバッハクサガエル(メス)
ジュウジメドクアマガエルは、体の色がモノトーン、目に漢字の「十」のようなラインが入っていることが特徴です。外敵に襲われると皮膚から白い毒液を分泌するため、別名「ミルキーフロッグ」と呼ばれています。

リケンバッハクサガエル

リケンバッハクサガエルのメスは、黒色の体にクリーム色の斑模様があります。
また、指先がマニキュアを塗っているように赤色であることが特徴です。
リケンバッハクサガエルのオスは緑色のため、メスとは見た目が大きく異なります。

茶色のカエル

ミヤコヒキガエル、ニホンヒキガエル、ミツヅノコノハガエル、アメフクラガエル
ミヤコヒキガエル
茶色のカエルはたくさん存在しているので、見られる機会が多いです。

緑色のカエル

ニホンアマガエル、クランウェルツノガエル、モリアオガエル、シュレーゲルアオガエル、トノサマガエル、アカメアオガエル、ソバージュネコメガエル、グラニュローサアマガエルモドキ
カエルといえば緑色!やはり緑色のカエルは多くの種類がいました。

金色のカエル

筆者が調査した結果、白色と同様、体の色が金色の代表的なカエルはいませんでした。
しかし、金色のカエルは存在します。
2023年7月、新潟県佐渡市で小学生が金色のアマガエルを発見しました。
こちらも遺伝子の突然変異で皮膚の色が一部作られなくなった「アルビノ個体では?」と言われています。
自然界で金色はとても目立つため、外敵に襲われやすいと考えられています。
白色のカエル同様、見られたらとてもラッキーですね。

鳴かないカエルの種類

ニホンアカガエル、ツシマアカガエル、リュウキュウアカガエル、ナガレタゴガエル

鳴くカエルには鳴のう(めいのう)と呼ばれるカエル特有の鳴き声を出す器官があります。
鳴かないカエルには鳴のうがないため、鳴かないもしくは小さな声でしか鳴けません。
そもそもカエルが鳴く理由は、オスがメスに自分の存在をアピールしパートナーになるため。繁殖し子孫を残すことを目的としています。
鳴かないカエルは子孫を残しにくいため、数が少ないと言われています。実際に、上記に挙げたカエルたちは絶滅が心配されています。

ペットで人気のカエルの種類

飼育しやすいカエルの種類

ペットとして人気のカエルの種類を挙げていきます。
例に挙げているカエルは、見た目がかわいらしく、飼育しやすいカエルと言われています。

  • ニホンアマガエル
  • イエアメガエル
  • クランウェルツノガエル
  • アメフクラガエル


カエルは種類によって様々なスタイルで生活しています。

  • 樹上生 樹木や草の上で生活するカエル
  • 陸生 陸上で生活するカエル
  • 水生 水中で生活するカエル
  • 半水生 地上と水場を行き来するカエル


上記に挙げたカエルだと

  • ニホンアマガエル(樹上生)
  • イエアメガエル(樹上生)
  • クランウェルツノガエル(陸生)
  • アメフクラガエル(陸生)

となります。
飼育するカエルがどの種類になるか確認したうえで、適切な環境で飼育することが必要です。

カエルの餌の種類

カエルの餌は、大きく分けて2種類あります。

  • 生きた昆虫
  • 人工飼料

生きた昆虫とは、コオロギ、ハエ、蛾などです。
ペットショップで購入、または自分で捕まえたり繁殖することで入手できます。
カエルにとって最適な餌ですが、常に新鮮な餌が必要になるため、餌の確保が大変なのがデメリットです。

人工飼料とは、カエル用のペットフードです。
生きた昆虫よりも確保しやすいのがメリットです。
生きた昆虫が苦手な人にもよく使われています。
しかし、カエルによっては慣れるまでに時間がかかる個体や食べない個体もいます。

カエルの寿命

カエルの寿命は、カエルの種類によって異なります。
先ほど挙げたカエルを例に見ると、一般的には、以下のとおりです。
・ニホンアマガエル・クランウェルツノガエル・アメフクラガエル 5~10年程度
・イエアメガエル 10~15年
思っていたよりも長生きだと感じたのではないでしょうか?適切な飼育環境であればもっと長生きすると言われています。
カエルはペットとして飼いやすい生き物ですが、安易な気持ちで飼うことはおすすめしません。ペットとして飼ってみたい人は、きちんと飼育できるか事前にじっくり検討しましょう。

カエルの種類を見分けるポイント

見つけた場所

カエルの種類によって生息地が異なります。
まずは見つけたカエルの発見場所を確認しましょう。

体の特徴

カエルは種類によって見た目が大きく異なります。
以下のポイントを見ると、判別しやすくなります。
・体の大きさ(何㎝くらいか?)
・体の色、模様(何色か?模様はあるか?イボがあるか?)
・指先の形や水かきの大きさ(どんな形か?何色か?)
・体型(肥満型か?ひらべったいか?など)
カエルがどんな姿をしているかよく観察してみましょう。

鳴き声

カエルは種類により鳴き声が異なります。
例えばアマガエルは、「ケッケッケッ」または「グワッグワッグワッ」と鳴きます。
また、鳴のうを持たないヒキガエルは、小さな声で「クックックッ」と鳴きます。
カエルがどんな鳴き声をしているか、よく聞いてみましょう。
ネット上には、カエルの鳴き声をまとめている動画がありますので参考にしてみるのも良いと思います。

子ガエル(オタマジャクシ)

最後に、オタマジャクシからカエルを見分けるポイントを紹介します。
一見カエルとは見た目が全く異なりますが、「カエルの子はカエル」という言葉があるように、オタマジャクシには親譲りの特徴があります。
・生息場所
・色、大きさ
・泳ぎ方、泳ぐ速さ
・目の位置
・しっぽの大きさやヒレ
カエルの種類によって、上記のポイントは大きく違います。
田んぼなどで見かけたらじっくり観察してみましょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。
カエルの鳴き声が聞こえたり、見かけた際は「この種類は何かな?」とぜひ考えてみてください。きっと何気なく過ごしていた日常が新鮮なものに感じると思います。

知識は生活を彩ってくれます。
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