大金持ちを夢見て、一度は「宝くじ」を買ったことがあるのではないでしょうか?
今回は「宝くじ」の種類を中心に、収益金の使い道、各「宝くじ」の確率、縁起が良い日の種類を紹介します。
宝くじとは
「宝くじ」は抽選によって、くじ購入者が賞金を獲得するものを指し、「当せん金付証票法(とうせんきんつきしょうひょうほう)」に基づいて発行されている富くじの一種です。
正式名は「当せん金付証票(とうせんきんつきしょうひょう)」といいます。
「宝くじ」は大きく分けて、以下の6つのグループに分けられます。
- 普通くじ
- 数字選択式宝くじ(ロトくじ)
- 数字選択式宝くじ(ナンバーズ)
- ビンゴ5
- スクラッチ
- ネットのみで買える宝くじ
後に各グループの「宝くじ」の詳細を解説します。
宝くじの収益金の使い道
「宝くじ」の収益金の使い道は当選金だけではありません。
「宝くじ」の収益金の使い道は大きく分けて、以下のように振り分けられます。
- 当選金
- 社会貢献活動の資金
- 印刷経費、販売手数料など
- 社会貢献広報費
令和5年度の販売実績額8,088億円を振り分けると下記のとおりになります。
- 46.7%(3,780億円):当選者に支払う当選金
- 36.7%(2,964億円):社会貢献活動の資金
- 具体的には、高齢化少子化対策、防災対策、公園整備、教育及び社会福祉施設の建設改修などに使われています。
- 15.3%(1,237億円):印刷経費、販売手数料など
- 1.3%(107億円):社会貢献広報費
普通くじは3種類
長方形の紙に組・番号などがあらかじめ書かれている「宝くじ」を「普通くじ」と言います。
抽せんで決定した当選番号と一致すると当選金を受け取れます。
普通くじは以下の3種類です。
- 「ジャンボ宝くじ」
- 「全国通常宝くじ」
- 「ブロック宝くじ」
これから、それぞれの「普通くじ」について解説します。
「ジャンボ宝くじ」
「ジャンボ宝くじ」は年に5回発売される「宝くじ」を指し、以下の5種類があります。
1枚300円で購入可能です。
- 2~3月頃に発売、抽せんされる「バレンタインジャンボ宝くじ」
- 4~5月頃に発売、抽せんされる「ドリームジャンボ宝くじ」
- 7~8月頃に発売、抽せんされる「サマージャンボ宝くじ」
- 10~11月頃に発売、抽せんされる「ハロウィンジャンボ宝くじ」
- 11~12月頃に発売され12月31日に抽せんされる「年末ジャンボ宝くじ」
「年末ジャンボ宝くじ」は他の4種類と比べて、当選金額が高いのが特徴です。
他の4種類の「ジャンボ宝くじ」が1等で2億なのに対して、「年末ジャンボ宝くじ」は1等で7億円です。
「全国通常宝くじ」
「全国通常宝くじ」は、日本全国で賞金等、同一の条件で発売する「宝くじ」を指します。
「ジャンボ宝くじ」と異なり、定期的に発売されるのが特徴です。
原則、発売枚数が限られているため、販売終了日までに売り切れると購入できません。
「ブロック宝くじ」
「ブロック宝くじ」とは、「東京都」「関東・中部・東北自治」「近畿」「西日本」4つに分けられたブロックごとに発売される「宝くじ」の総称です。
数字選択式宝くじ(ロトくじ)の種類
「ロトくじ」は数字を選ぶ「数字選択式宝くじ」タイプの「宝くじ」で、以下の3種類があります。
- 「ロト7」
- 「ロト6」
- 「ミニロト」
「ロトくじ」は複数の数字を選び、抽選で当たった数字と一致すれば当選となる「宝くじ」です。
「ロト7」と「ロト6」には、「キャリーオーバー」が発生することがあります。
「キャリーオーバー」とは、1等の当選者がいなかった場合や、1等当選金の金額があらかじめ定められた上限を超えた場合に、未払分の当選金を次回に持ち越すことを指します。
この「キャリーオーバー」が発生すると、当選金が増えていきます。
「ロト7」
「ロト7」とは1~37の数字の中から異なる7個の数字を選ぶ「ロトくじ」を指します。
1等の場合、当選金は最高7億円と言われています。「ロト7」は1年中、宝くじ売り場、ネット、一部の銀行のATM、または一部のコンビニエンスストアで購入できます。1口300円で購入可能です。
「ロト6」
ロト6とは1~43の数字の中から異なる6個の数字を選ぶ「ロトくじ」を指します。
1等の場合、当選金が最高2億円です。
ロト7同様に、宝くじ売り場、ネット、一部の銀行のATM、または一部のコンビニエンスストアで購入できます。
価格はロト7よりもやや安く、1口200円で購入可能です。
「ミニロト」
「ミニロト」とは1~31の数字の中から異なる5個の数字を選ぶ「ロトくじ」を指します。
1等の場合、当選金は最高1000万円です。
ロト6同様に1口200円の価格で、宝くじ売り場、ネット、一部の銀行のATM、または一部のコンビニエンスストアで購入可能です。
3種類の「ロトくじ」の中では、唯一キャリーオーバーが発生しません。
数字選択式宝くじ(ナンバーズ)の種類
「ナンバーズ」は自分で好きな数字と申し込みタイプを選ぶタイプの「宝くじ」で、以下の2種類があります。
- 「ナンバーズ3」
- 「ナンバーズ4」
「ナンバーズ3」と「ナンバーズ4」のどちらにも共通する申し込みタイプは下記の3点があります。
- ストレート:選んだ各数字と並びの順序が一致
- ボックス:選んだ各数字が一致すれば並びの順番は問わない
- セット:「ストレート」と「ボックス」を半分ずつ申し込み、いずれかが一致
「ナンバーズ3」
「ナンバーズ3」は好きな3桁の数字と申し込みタイプを選ぶ「宝くじ」です。
また、申込タイプは「ストレート」「ボックス」「セット」の他に「ミニ」があります。
「ミニ」は下2ケタの各数字と並びの順序が一致した場合、当選となります。
当選の条件は下記のとおりです。
たとえば、抽選番号が「123」だった場合。
ストレート:申込番号が「123」のみ当選。
ボックス:申込番号が「132」「321」なども当選。
セット:申込番号「123」「132」「321」が当選。
ミニ:申込番号の下2桁「23」が当選。
ストレートの当選金額は約10万円(理論値は9万円)、ボックスの当選金額は15,000円※、ミニの当選金額は9,000円※です。(※理論値)
1口200円で原則1年中宝くじ売り場、ネット、一部の銀行のATM、または一部のコンビニエンスストアで購入できます。
「ナンバーズ4」
「ナンバーズ4」は好きな4桁の数字と申し込みタイプを選ぶ「宝くじ」です。
「ナンバーズ3」と異なり、申込タイプに「ミニ」がありません。
当選の条件をまとめました。
たとえば、抽選番号が「1234」だった場合。
ストレート:申込番号「1234」のみ当選。
ボックス:申込番号「1324」「2314」なども当選。
セット:申込番号「1234」、「2314」「3142」が当選。
ストレートの当せん金額は約100万円(理論値は90万円)、ボックスの当選金額は37,500円(理論値)です。
「ナンバーズ3」と同じく、1口200円で原則1年中宝くじ売り場、ネット、一部の銀行のATM、または一部のコンビニエンスストアで購入できます。
「ビンゴ5」という宝くじの種類
「ビンゴ5」はタテ・ヨコ3マスずつ、計9個のマスがあります。中央(FREE/フリー)を除いた8個のマスには各5つの数字が書かれていて、ここから各1つずつ数字を選びます。
抽せんされた数字と一致し、かつタテ・ヨコ・ナナメがそろえば当たりです。
1口200円で購入可能で、1年中、宝くじ売り場や公式サイトなどで購入できます。
1等の当選金は約555万円と言われています。
ただし、当選金額は、発売額と当せん口数により毎回変動します。
「スクラッチ」という宝くじの種類
「スクラッチ」は、削ったその場で当たりがわかる宝くじです。
「スクラッチ」は原則1年中購入できます。
「スクラッチ」の1等の当せん金額は5万円から1億円まであります。
「スクラッチ」はネットでは買えないため、全国の宝くじ売り場まで足を運ぶ必要があります。
「スクラッチ」には複数種類があります。
- トリプルマッチ:ワクの中をすべてけずり、A・B・Cのいずれかが横一列に同じ絵柄が3個出れば当たり
- ラッキー3(さん):ワクの中をすべてけずり、同じ絵柄が3個出れば当たり
- ハッピーカウント:ワクの中をすべてけずり、Zマークが4つ以上出れば当たり
- トライアングルチャンス:ワクの中をすべてけずり、左列・右列・下列のようにいずれかが、一列に同じ絵柄が3個ならべば当たり
- タテ・ヨコ・ナナメ:ワクの中をすべてけずり、タテ・ヨコ・ナナメのいずれかが、一列に同じ絵柄が3個ならべば当たり
ネットのみ購入可の宝くじは2種類
ネットのみで購入できる「宝くじ」は以下の2種類があります。
- 着せかえクーちゃん
- クイックワン
それぞれを紹介します。
「着せかえクーちゃん」
「着せかえクーちゃん」とは5種類の絵柄から1個ずつ、合計4個の絵柄を選ぶネット専用のくじで、1口100円で購入可能です。
1等の当選金は10,500円(理論値)です。
「クイックワン」
「クイックワン」とはゲームに挑戦するとその場に当たりがわかるネット専用くじです。
発行順に付けられている「通し番号」によって、チャレンジできるゲームが異なります。
1枚300円で購入でき、1セット(10枚)買うと1枚以上必ず当選する仕様です。
海外の「宝くじ」の種類
日本だけでなく、海外にも「宝くじ」があります。
海外の「宝くじ」を一部紹介します。
アメリカの宝くじ
アメリカで特に人気が高い宝くじは、「パワーボール」と「メガ・ミリオンズ」です。
「パワーボール」は数字選択式の宝くじの1種です。「パワーボール」のやり方は、まず、1〜69の数字が書かれた白い玉から数字を5つ選びます。その次に、1〜26の数字が書かれたパワーボールの数字を1つ選びます。
6個全ての数字が一致したら、ジャックポット(大当たり)です。
「パワーボール」でのジャックポットの確率は292,200,000分の1です。
「メガ・ミリオンズ」は数字選択式の宝くじの1種です。
「メガ・ミリオンズ」のやり方は、最初に1〜70の数字が書かれた白い玉から数字を5つ選びます。その次に、1〜25の数字が書かれたメガボールの数字を1つ選びます。
「メガ・ミリオンズ」で1等が当たる確率は302,575,350分の1と、とてつもなく低いです。
その他の国の「宝くじ」
- ユーロミリオンズ
- ユーロジャックポット
- エルゴルド
- ポーリッシュロト
- スーパーエナロト
- ドバイ・デューティーフリー・ミレニアム・ミリオネア
- マクトゥーム宝くじ
- エミレーツ・ロト
- 体育宝くじ
- 福利宝くじ など
「宝くじ」の種類と当選確率
ここからは各「宝くじ」で1等が当選する確率を紹介します。
「宝くじ」の当選確率は種類によって大きく異なり、当選金額が多いほど、当選確率が低い傾向があります。
「普通くじ」の当選確率
「ジャンボ宝くじ」の1等の当選確率は5種類あるうち、年末ジャンボのみ他の4種類と比べて当選確率が低いです。
年末ジャンボ:20,000,000分の1
他の4種類:10,000,000分の1
また、「全国通常宝くじ」と「ブロック宝くじ」の1等の当選確率は販売枚数によって異なるため、一概には言えません。
「ロトくじ」の当選確率
「ロト7」の1等の当選確率:10,295,472分の1
「ロト6」の1等の当選確率:6,096,454分の1
「ミニロト」の1等の当選確率:169,911分の1
「ナンバーズ」の当選確率
「ナンバーズ」の当選確率は選んだタイプによって、確率が変動します。
この記事では「ストレート(選んだ各数字と並びの順序が一致)」の当選確率を紹介します。
「ナンバーズ3」の1等の当選確率:1,000分の1
「ナンバーズ4」の1等の当選確率:10,000分の1
「ビンゴ5」の当選確率
「ビンゴ5」の当選確率:390,625分の1
「スクラッチ」の当選確率
「スクラッチ」の当選確率:購入した商品によって、確率が異なるため一概には言えない。
「着せかえクーちゃん」と「クイックワン」の当選確率
「着せかえクーちゃん」の当選確率:625分の1
「クイックワン」の当選確率:商品によって、確率はバラバラなので一概には言えない
「宝くじ」を買う際、おすすめの日は5種類
「宝くじ」を買う際、縁起が良い日とされている日は5種類あります。
大安(たいあん・だいあん)
「大安(たいあん、・だいあん)」は六曜の中で最も良い日とされている日です。「大いに安し」という意味で何をしても良い結果が出る日と言われています。
六曜とは日本の暦に記載される日の吉凶を示す指標で、冠婚葬祭などの日程を決める際に参考にされます。
六曜には先勝(せんしょう・さきがち)、友引(ともびき)、先負(せんぷ・さきまけ)、仏滅(ぶつめつ)、「大安」、赤口(しゃっこう・せきぐち)の6種類があります。
一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)
「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」とは、「一粒の籾(もみ)が万倍にも実る」という意味を持つ吉日です。
「わずかな行動が万倍にもなって返ってくる」と言われるので、宝くじを購入する日におすすめです。
天赦日(てんしゃにち・てんしゃび)
天赦日とは開運日の1つです。「天がすべての罪を赦す日」とされていて、最強の開運日と言われています。
天赦日に始めたことは「何事も成功する」と言われているため、物事を始める日に向いています。天赦日は1年に5、6回しかなく、かなり少ないです。
寅の日(とらのひ)
「寅の日」は干支を軸に12日ごとに巡ってくる吉日です。金運に縁のある金運招来日とも言われています。
中国では古くから虎の縞模様が金運につながると信じられてきたことに由来します。
虎はどんなに遠出をしても必ず帰ってくることから、「寅の日に使ったお金は必ず返ってくると言われています。
巳の日(みのひ)
「巳の日(みのひ)」は金運や財運に縁起の良い日で、金運が上がる開運日とされています。
蛇は昔から、財運をつかさどる弁財天の使いとして親しまれてきたことが由来です。
蛇が使いとなって弁財天に届けてくれて、金運・財運が上がるとのことです。
今回は「宝くじ」の種類に焦点を当て、宝くじの種類や、各種類の確率などに触れました。
「宝くじ」を買う際に良いと言われている日も紹介したので、宝くじを買う際に参考にしてみてくださいね。
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